2013-05-04 Sat

西行きの旅で最初に訪れた下諏訪町。
中山道と甲州街道が交差する宿場町、諏訪湖と諏訪大社下社がある観光地である。
駅舎を出ると風が冷たい。
長野の最高気温の予想が11℃と約一ヶ月前に逆戻りで、昨夜から来ていた冬用のアウターが手放せない。
まぁ、幸いにも晴れていたのでこれから観る桜が待ち遠しい。
元々、下諏訪には寄る予定は無かったが、桜が満開であるという情報により見晴らしが素敵な下諏訪を選んだ。
滞在時間は105分足らず・・・ゆっくり観光できる時間ではないが、お目当ての桜へ。
駅から水月公園へ・・・地図を見ながら徒歩で、と思ったが、時間が無いのでタクシーで向かう。
タクシーの運転手に「水月公園まで」と言ったところ「水月園ね」と返され・・・公園かそれとも・・・
大きな公園というより、何かしら含みがあるように感じたが、あえて問いを控えた。
国道142号を横切り急坂をグイグイ登ると水月公園に到着。

う~~ん、やっぱり大きな公園というイメージではなかった。
桜祭りという感じには程遠く、控えめな装い。
この先、山の斜面に見えるのは区画が整った段々スペースと長い階段。
そう、ここ水月園は墓地公園だったのである。
上段が墓地エリア、中段が公園エリア、下段が配水地というもので、更に奥にはゴミ処理場。
まぁ、確かに諏訪市の高島公園の方が観光客受けするところだが、高台から諏訪湖を望みながら桜が観れるとあってここを選んだ・・・が。
まぁ、人混みに邪魔されず桜をゆっくり観れるという環境はイイです!

一回りして、水月公園を後にする。
国道142号の花見新道へ住宅街の急坂を下る。
傾斜・・・15度以上なのか?というくらいの坂道で、足が縺れそう。
側溝の水も鉄砲の様に流れ走る。
しばらくして桜並木の通りに入り、山裾を走る道路から桜と下諏訪界隈が一望できる。
散歩やドライブには素敵な場所だ。
そこから、横切って一気に平地の住宅街を突き進むと、小さな看板に「中山道」と記してある。
昔から由緒ある主要街道「中山道」である。
古からつづく幾人の旅人がこの道を歩き、江戸または京都を目指したのだろう。
今はアスファルトの狭い道だが、思いを馳せながら歴史ある街道をこの足で歩く。

水月園を起点に町並みや小路を歩きながらから一通り歩いたが、残り20分・・・電車時間が迫っていた。
諏訪大社下社秋宮にも立寄りたかったが、次の訪問地「高遠」を外すわけにはいかない!
主だった観光地に行かず終いの下諏訪だが、本命の桜を景観豊かな地で観れたのは良かった!

足早に駅へ戻り、普通電車に乗って岡谷、辰野を経て飯田線の伊那市駅へ!
つづく
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