2012-08-19 Sun
お盆が過ぎ、震災復旧工事が再開した三陸鉄道。現在は南リアス線3箇所・北リアス線1箇所で重機音が轟いている。
来年4月の運行再開を目指す南リアス線(盛~吉浜)
現在工事が進行しているのは、盛川の橋梁・甫嶺駅周辺・甫嶺~三陸の3箇所。


主に、津波により流された築堤箇所の改良と補修。
特に被害が大きかった甫嶺~三陸の越喜来地区の築堤は原型を留めないほど大きく壊れたため、一から直す大掛かりな工事となっている(2枚目の箇所)
南リアス線の復旧は、盛~吉浜が2013年4月。吉浜~釜石が2014年4月で全線復旧を目指す。
北アリアス線の未開通部分は、今年6月13日に島越で起工式を行い、盆明けから順次作業が行われる。
県道が先行して復旧工事を完了したため、鉄道橋梁箇所も本格的な工事が行われる。

津波により全壊した島越駅付近は、以前の橋梁型ホームから築堤型に変え、防潮堤の役割を兼ねる。
駅舎は100mほど田野畑駅よりのトンネル出口に設け、集落も現地盤から嵩上げし三鉄工事と平行して行う予定。
そのため、島越周辺は大きく様変わりする。
地元の話によれば、村内で工事中の三陸道トンネルのズリを転用して築堤するとのこと。
現在島越漁港付近に大きな盛り土があるのがそのモノのようだ。
かつての優雅な駅舎と港の様子を再見することはもうないが、地域防災の役割を鉄道施設が担い、新生島越に向けた復興の様子を三鉄復旧工事と共に見れたらと思う。
北リアス線は2014年4月に全線復旧を目指す。

(北リアス線 普代~田野畑 2012.8/18撮影)
北リアス線の開通区間は変わりなく運行中。
八戸から戻り久慈へ帰る3両気動車が夕暮れの田野畑を駆けて行く。
<余談>
流し撮り・・・ムズイ(汗
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