2012-12-31 Mon

瓦礫は片付いたが、羅賀地区の居住区域は未だ手付かずのまま。
港湾工事は継続中だが、平井賀も含め島越や机の漁港も漁業が今年から再開している。
旧羅賀小敷地内の合同店舗でも、田野畑産の新鮮魚介類が毎日店頭に並んでいます。
今のシーズンは、荒巻鮭の生産が忙しいのこと。昨年の今頃はまだ何も出来なかったからこの一年で活気が出てきているんだと改めて感じた。

田野畑駅前は、いつもと変わらず閑散としている。
被災地を巡り学習する観光ツアーや北山崎へ向かう観光客が田野畑を訪れている。
この日も、被災地ツアーのバス1台が巡っていた。

田野畑駅で一つのチラシを見て・・・ふと思う。
みずき団子作り・・・みずきって大館ではアメッコ市の枝アメに使う樹木ですが・・・
どうやら、岩手では豊作祈願として小正月にカラフルな団子をミズキにつけてお供えをする習慣がある。
同じ東北でも似たような風習があるんだなと感じた。

大館アメッコ市の枝アメ
1月14日は田野畑へ行くことにしているので、参加してみたいと・・・
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2012-12-30 Sun
国道から一路島越へ向かうと、駅前には重機に備え付けられた四本の柱が並ぶ光景。大掛かりな工事だなと思わせる大きな重機群が島越に聳え立つ。
現場を見た限り、線路敷設する下の地盤を改良する工事を盛土施工前に行っているようです。
また、一部橋台が津波で根こそぎ倒れたので構造物の基礎杭にも使うのだろうか。


駅前駐車場には、工事概要と図面が掲示されていました。
1.島越駅付近の盛土による復旧設計図面

2.田野畑~島越にある2つの橋梁工事図面


図面に色分けしてますが・・・
橙色:盛土施工
赤色:橋梁施工(島越駅周辺の赤色は既設の橋台)
青色:箱型構造物施工
緑色:既存のトンネル
島越の図面を見ると、橋梁と道路が横断する上部に長方形の線が載ってますが、ここが新たな島越駅の設置場所になる予定です。今まで在った駅舎より約100m程、田野畑よりに建設される。
駅舎は未着手ですが、防潮堤のような軌道敷が出来上がる頃には建て始めるのではないだろうか。
ちなみに、写真のこの位置に新しい島越駅のホームが建ちます。

島越から田野畑へ、途中の橋梁部分の現況も載せておきます。

コイコロベ沢橋梁

ハイベ沢橋梁
次回は田野畑駅周辺へ
2012-12-29 Sat
12月23日、しばらくぶりに三陸鉄道の状況を拝見してきました。時間の都合上、北リアス線の久慈~島越のみですが、こたつ列車が復活したので沿線で撮影を敢行。
三連休なので、八戸線のリゾートうみねこから乗り継いだ観光客が、北リアス線から望む雄大な陸中海岸の景色を堪能しつつ、未だ残る震災の爪痕にも車窓から触れたようです。
ちなみに、青い車体がお座敷仕様車両でこたつを装備して運行しています。
三陸鉄道HP内の「復活!こたつ列車」のバナーをクリックすると内容が載っています。
http://www.sanrikutetsudou.com/

三陸鉄道 北リアス線(陸中野田~野田玉川)
秋田県等の協力により、震災瓦礫のゴミ山が半分ほどになってました。
海岸の防潮堤工事も着手した箇所がありますが、浸水した地区は未だ野ざらし状態。

三陸鉄道 北リアス線(堀内~白井海岸)
北リアス線の2つある絶景ポイントの1箇所の大沢橋梁。
三陸鉄道のPRポスターに度々登場する名撮影地です。
その後、島越へ直行し工事の状況を見てきたので次回お伝えします。
2012-08-19 Sun
お盆が過ぎ、震災復旧工事が再開した三陸鉄道。現在は南リアス線3箇所・北リアス線1箇所で重機音が轟いている。
来年4月の運行再開を目指す南リアス線(盛~吉浜)
現在工事が進行しているのは、盛川の橋梁・甫嶺駅周辺・甫嶺~三陸の3箇所。


主に、津波により流された築堤箇所の改良と補修。
特に被害が大きかった甫嶺~三陸の越喜来地区の築堤は原型を留めないほど大きく壊れたため、一から直す大掛かりな工事となっている(2枚目の箇所)
南リアス線の復旧は、盛~吉浜が2013年4月。吉浜~釜石が2014年4月で全線復旧を目指す。
北アリアス線の未開通部分は、今年6月13日に島越で起工式を行い、盆明けから順次作業が行われる。
県道が先行して復旧工事を完了したため、鉄道橋梁箇所も本格的な工事が行われる。

津波により全壊した島越駅付近は、以前の橋梁型ホームから築堤型に変え、防潮堤の役割を兼ねる。
駅舎は100mほど田野畑駅よりのトンネル出口に設け、集落も現地盤から嵩上げし三鉄工事と平行して行う予定。
そのため、島越周辺は大きく様変わりする。
地元の話によれば、村内で工事中の三陸道トンネルのズリを転用して築堤するとのこと。
現在島越漁港付近に大きな盛り土があるのがそのモノのようだ。
かつての優雅な駅舎と港の様子を再見することはもうないが、地域防災の役割を鉄道施設が担い、新生島越に向けた復興の様子を三鉄復旧工事と共に見れたらと思う。
北リアス線は2014年4月に全線復旧を目指す。

(北リアス線 普代~田野畑 2012.8/18撮影)
北リアス線の開通区間は変わりなく運行中。
八戸から戻り久慈へ帰る3両気動車が夕暮れの田野畑を駆けて行く。
<余談>
流し撮り・・・ムズイ(汗
2012-07-08 Sun

盛駅構内は3.11の津波で約1mの被害を受けたといわれています。
そのため、車庫や構内にあった車両も下部ではあるが海水に浸り、エンジンが再起できなくなった。
盛駅ホームには三鉄車両のみ留置してるが、一年以上身動きが出来なくなった車両の痛みは時間が経過するほど広がっている。

車内の出入りは出来ないが、盛駅のイベントで歌声列車をしたという。
その名残が車内に留めており、窓には大船渡市の花「つばき」の造花がひっそりと飾られていた。

三陸鉄道の南リアス線は復興工事中!
来年にはここから吉浜へ列車が再起する。
写真左側のJR線はどうなるか分かりませんが、列車同士がホームに並ぶ姿が待ち遠しい。

その間、盛駅のふれあい待合室では売店と共に女性室員が来駅を心待ちしています。
三鉄に関するグッツや沿線の手作り品など多数揃えています。
同室にある「SANEN」の手作りお菓子はとても美味しかったですよ!
ふれあい待合室ではいろいろ企画をしながら憩いの場として続けています。
「三陸鉄道盛駅 ふれあい待合室」
BLOG http://pub.ne.jp/fureai_sakari/
HP http://santetsufureai.web.fc2.com/